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『唐桑・海と森の大工』INAX出版
東京から500kmあまり離れた宮城県気仙沼の唐桑町にひっそりと息づく小さな造船所。そこで年に5、6隻こしらえる木造漁船には、海と漁師とを結ぶ船大工 の知恵と技がつまっています。材木を自分で見繕い、安全で使い勝手の良いマイ漁船を求めて両者は深く話し合います。深い森が迫るリアス式海岸の複雑な岸辺 の地形が、ひとりの老船大工棟梁・岩渕文雄にいつまでも活躍の場を与えてくれました。日本の渚からほとんど消えてしまった木造造船所の、そんな物づくりと デザインの本来あるべき理想の姿に心を打たれて、十年撮影に通いました。四季折々のふんだんな記録写真からは、小さな漁師町の物語と人々の豊かな暮らしが きっと伝わるでしょう。
2000年代
丹精で繁盛
野菜の時代
ライ麦畑のキャデラック
唐桑・海と森の大工
東京ゴミ袋
里海に暮らす
90年代
テレビを旅する
ブラウン管の私生活
家庭簿 父という男たち
彼女の居場所